何があった?

Labubu(ラブブ)は、香港出身のアーティストKasing Lungが生み出したキャラクターで、POP MARTの「THE MONSTERS」シリーズのひとつとして広がりました。大きな耳、ギザギザの歯、少し不思議な表情が特徴です。

AP通信によると、Labubuは2015年に北欧神話に着想を得た絵本の中に登場し、2019年にKasing LungがPOP MARTと組んでフィギュア展開を始めました。その後、2023年にぬいぐるみのキーホルダーとして売られるようになり、バッグにつけるアクセサリーとして一気に見られる機会が増えました。

POP MARTの2025年業績発表では、同年の売上高は371億2,010万元で前年比184.7%増。THE MONSTERSは141億6,110万元の売上を記録し、同社の主要IPの中でも特に大きな存在になっています。

つまり、ラブブの流行は「急に出てきた謎のぬいぐるみ」ではなく、キャラクターIP、ブラインドボックス、バッグチャーム、SNS、品薄感が数年かけて重なった結果として見るとわかりやすいです。

今回のまとめとポイント

ラブブが流行った理由をざっくりまとめると、かわいいだけではなく「見せたくなる」「開けたくなる」「手に入りにくい」が重なったことが大きいです。

  • 見た目: かわいいだけでなく、少しクセのある“変かわいい”印象で記憶に残りやすい
  • 買い方: ブラインドボックスで、開ける瞬間そのものがSNS向きの体験になった
  • 使い方: バッグチャーム化で、部屋に飾るだけでなく外で見せられるアイテムになった

1. “かわいいだけじゃない”顔が記憶に残る

ラブブは、いわゆる王道のかわいいキャラクターとは少し違います。大きな耳、丸い目、ギザギザの歯があり、最初は「かわいいの?こわいの?」と迷う人もいる見た目です。

この少し引っかかる感じが、SNSでは強いです。誰が見ても同じようにかわいいものより、好き嫌いが分かれるもののほうがコメントがつきやすく、写真を見た人の記憶にも残ります。

実際、ラブブは“ugly-cute”のように、少し不思議でクセのあるかわいさとして報じられることもあります。ただ整ったかわいさではなく、持つ人の好みや個性を出せるキャラクターだったことが、広がりやすさにつながったと見ています。

2. ブラインドボックスで“開ける楽しさ”が生まれた

POP MARTの強い仕組みのひとつが、ブラインドボックスです。箱を開けるまで、どのデザインが入っているかわからない販売形式なので、買う前から小さなイベント感があります。

この仕組みはSNSと相性がいいです。開封動画、推しカラーの報告、同じシリーズの交換、シークレット探しなど、商品を買ったあとにも投稿の理由が生まれます。

欲しいデザインがすぐ手に入らないことは、買う側には少し困る点でもあります。ただ、コレクションとしては「次こそは」という気持ちにつながりやすく、品薄感や再入荷情報も話題になりやすい構造です。

3. バッグチャーム化で“外に連れていける”ようになった

ラブブ人気で特に大きかったのは、ぬいぐるみキーホルダーとしてバッグにつけられる形になったことです。AP通信も、2023年にPOP MARTがぬいぐるみのキーリングを売り出してから一気に目立つようになったと報じています。

部屋に飾るフィギュアだと、楽しむ場所は家の中に限られます。でもバッグチャームなら、通勤、カフェ、旅行、イベントなど、日常の写真に自然に入ります。

これが「ただ集めるおもちゃ」から「持ち歩くファッション小物」へ変わったポイントです。バッグに付けた写真が増えるほど、見た人が「あれ何?」と気づき、また検索される。ラブブは見せる場所を手に入れたことで、流行が加速したように見えます。

4. セレブとSNSで、欲しい理由が見えやすくなった

AP通信は、Rihanna、Kim Kardashian、BLACKPINKのLisaなどがラブブを持っていたことにも触れています。特にLisaがInstagramやTikTokで投稿したことは、若い層に届く大きなきっかけになりました。

有名人が持つと、「何これ?」と検索されます。さらに一般の人がバッグにつけて投稿すると、「自分のバッグにも合いそう」「推し色で持ちたい」と、生活の中に置いたときのイメージが見えます。

広告だけで流行したというより、セレブの露出、開封動画、バッグ写真、再入荷情報が同時に回ったことで、SNS上に“欲しくなる場面”が何度も出てきたのだと思います。

5. 人気が高いぶん、偽物には注意が必要

流行が大きくなると、転売や偽物の問題も出てきます。米国CPSCは2025年、偽物のLabubuぬいぐるみについて、安全上の警告を出しました。小さな子どもが口に入れると窒息の危険があるとして、注意を呼びかけています。

CPSCは、正規品にはPOP MARTのホログラムステッカー、公式サイトにつながるQRコード、近年の版では足元のUVスタンプなどがあると説明しています。

もちろん、日本で買う場合も、公式販売元か信頼できる販売先か、価格が不自然に安すぎないか、商品説明が雑ではないかを見たいところです。流行っているから急いで買う、ではなく、まず正規ルートと予算を決めておくほうが安心です。

SNSで反応されやすいポイント

ラブブまわりで反応されやすいのは、「かわいいのか怖いのかわからない」「欲しいのに買えない」「本物と偽物の見分け方が気になる」「バッグにつけると急にかわいく見える」といった声です。

特にバッグにつけた写真は、ただ商品を並べるより生活感が出ます。自分のバッグ、服、ネイル、カフェ写真と一緒に見せられるので、ファッション投稿や日常投稿に自然に入りやすいのだと思います。

この記事では個別のSNS投稿は引用していません。未確認の投稿数や反応数は出さず、報道と公開情報から見える流行の構造として整理しています。

ayakosuzukiさんの実生活目線メモ

個人的には、ラブブは「単体で見るより、バッグについた瞬間にかわいく見える」タイプの流行だと思いました。部屋に置くおもちゃではなく、外に連れていける小物になったのが強いです。

ただ、人気だからといって無理に高い転売価格で買う必要はないかなとも思います。私なら、まず公式販売や正規ルートを見て、予算を決めて、それでも欲しいかを一度置いて考えます。流行ものほど、買う前のひと呼吸は大事です。

今後の注目点

POP MARTの2025年業績発表では、第三世代のLABUBU Vinyl Plush「Big into Energy」シリーズや、Mini LABUBU「Pin for Love」シリーズにも触れられています。つまり、ラブブは一時的な単品ヒットではなく、サイズや使い方を変えながら展開されているIPです。

一方で、AP通信は2026年3月の記事で、POP MARTの売上急増と同時に、Labubu関連収入への依存を投資家が気にしている点も伝えています。流行が大きいほど、その後にどこまで続くかは見られやすくなります。

今後は、新シリーズの出し方、公式販売の安定、偽物対策、そして“バッグにつける流行”がどれくらい定番化するかが注目点です。

まとめ

ラブブが流行った理由は、単に「かわいいから」だけではありません。少しクセのある見た目、ブラインドボックスの開封体験、バッグチャームとして外で見せられる使い方、セレブやSNSでの露出、そして品薄感が重なりました。

欲しいと思ったときは、まず正規ルート、価格、偽物リスクを確認するのが安心です。流行の熱量を楽しみつつ、自分のバッグや生活に本当に合うかを見る。そこまでできると、ラブブとの距離感もちょうどよくなりそうです。